放射性セシウムの植物移行を調べるために、植物の栽培環境が制御された植物工場と放射性セシウム濃度を可視化するβ線スキャナーを開発した。β線スキャナーは、放射性セシウムからのβ線を、プラスチックシンチレータ、多チャンネルMPPC(Multi-Pixel Photon Counter)で検出する。その空間分解能は、約4mmx6mm(FWHM)となっている。 放射性セシウム溶液をハツカダイコンの本葉の上に滴下して、本葉中に放射性セシウムが浸透する様子をβ線スキャナーで観察した。滴下6時間後には、放射性セシウムは葉の先端と葉脈にまで移動していた。
|