太陽光発電(PV)などの自然エネルギーが大規模に導入されると、天候による大規模な出力変動や,電力系統の電圧上昇などの問題が発生する。本研究は、需要家(住宅)のエネルギー設備が不規則に更新されていく中で、街区内で適切な設備の組合せを創発させる「設備導入ルール」と、隣接設備間での「エネルギー融通ルール」の構築を行った。生物の群れ形成や生体模様形成の基礎モデルであるチューリングモデルを基礎としたルールにより、分散エネルギーを構成要素とするクラスター群が自己組織的に形成され、電力系統の恒常的安定性とロバスト性(牽牛性)が保たれることを、マルチエージェントシステムで示した。
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