冷凍機の効率を改善することは,電気エネルギーの有効利用につながる.しかしながら,様々な応用に使用されている4K冷凍機の効率は不十分である.本研究では,4Kギフォード・マクマホン(GM)冷凍機の蓄冷材,および蓄冷器構造に焦点を絞り,性能向上を目指した.まずセラミックス蓄冷材(Gd2O2S)をGM冷凍機の蓄冷材として充填した.実験結果から,セラミックス蓄冷材を適量充填することで,4.2 Kの冷凍能力が12%向上することを明らかにした.次に,等価的に蓄冷器形状を変化させる方法を考案し,研究を行った.結果から,蓄冷材分量を減らしても冷凍能力が維持できることを証明した.
|