脳の自発活動は情報処理に関与していると考えられているが、その働きはよくわかっていない。本研究では線虫C. elelgansの中枢神経系をモデルとして、4Dイメージングシステムを用いて全中枢神経の計測を行うことで自発活動の解析を行った。その結果、複数ニューロンが同期して周期的活動を示し、逆位相の周期性を持つのグループが存在することがわかった。周波数成分の解析より、線虫の前進と後退の切り替えの周期に近い成分が含まれることが示され、行動を制御するパターンジェネレーターの一つとして機能していると思われた。さらにギャップジャンクションの変異体では、活動の頻度が低いことから電気シナプスの関与が推測された。
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