研究課題
本研究では、可塑的な葉緑体分化の分子機構の解明を目的としている。平成26年度までに、葉緑体分化に関わる光合成遺伝子の共発現機構の存在を明らかにするとともに、葉緑体分化に伴う光合成能力の評価についての研究を行い、報告を行った。平成26年度は可塑的な葉緑体分化に関わる転写因子の同定を目的として、緑化した根において発現が亢進されている転写因子の発現解析を行った。マイクロアレイ解析により見出した転写因子の発現について、qRT-PCR法で詳細に解析するとともに、その誘導のシグナル伝達経路の解明を行った。
2: おおむね順調に進展している
研究目的に掲げた、葉緑体分化抑制機構の解明、葉緑体分化に関わる転写因子の同定、葉緑体分化に伴う光合成能力の評価については、既に一定の成果を得ており、目標を達成している。
今後、プロモーター解析や同定した転写因子の遺伝子導入により、残る研究目的の達成を目指す。
平成26年度に葉緑体分化に関わる転写因子の解析を終える予定であったが、新たなにプロモーター解析を行うことが有効であると考えられた。そこで、計画を変更して、プロモーター・レポーター解析を行うこととした。
平成27年度中にプロモーター解析と植物生理学会での発表を行う。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)
Nature Communications
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