本研究では、多細胞体制の植物における、組織最外層の表皮による器官成長の制御機構の解明を目的に以下のような結果を得た。シロイヌナズナの伸長が魚花茎を用いて、外側から表皮、皮層、内皮及び花茎全体の切片から、レーザーによる特定の細胞層を切断、回収後、微量RNAサンプルによるRNAシーケンス法により、遺伝子発現情報を取得した。表皮細胞層で高発現している1,700程度の遺伝子を特定した。その後、細胞伸長がさかんな暗所芽生えのマイクロアレイデータを公共データから取得し、器官成長が活発で且つ表皮細胞層特異的な73遺伝子を特定できた。現在、これらの遺伝子の機能解析を行っている。
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