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高等植物の液胞は，成熟した細胞ではその体積の9割以上を占める，巨大な単膜の細胞小器官である．多くの教科書で，液胞はスムーズな表面を持つ水風船様に多くの教科書で描かれているが，実際は原形質糸などの複雑な構造を持つ．私たちは発芽初期に生じる球状の構造bulbを発見し，その生物学的意義、分子基盤、形成過程を明らかにすべく研究を行ってきた．本研究では、高圧急速凍結凍結置換法を適用し、透過型電子顕微鏡観察を行ってbulbの形成過程を詳細に観察した。bulbが極端に少ない変異体と野生型を比較し，bulb形成には小さい分解性液胞が大型の貯蔵性の液胞に取り囲まれることが必要であることを示唆する結果を得た．
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