• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

生殖細胞が消失する突然変異メダカの組織学的解析とその原因遺伝子同定

研究課題

研究課題/領域番号 24570066
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宇都宮大学

研究代表者

松田 勝  宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 准教授 (20414013)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード生殖腺 / 性分化 / 生殖細胞 / メダカ
研究概要

生殖細胞は、精子もしくは卵に分化する細胞で、唯一次世代にDNAを受け継ぐ細胞である。一方で、生殖細胞は、生殖腺の体細胞と綿密に連携して、未分化生殖腺が精巣もしくは卵巣へと発生する過程においても重要な働きをしていることが明らかとなってきている。本研究では、発生過程で生殖細胞の消失する変異体の表現型(いつからどのように生殖細胞が消失するのか)を解析すると共に、ポジショナルクローニング法による原因遺伝子の単離・同定を試みている。この変異体の生殖細胞消失機構を明らかにすることで、「生殖細胞の維持機構」の一端を解明できることを期待している。
表現型を解析するためには、原因遺伝子周辺の遺伝マーカーを同定しておく方が効率がよい。そこで、本年度は、ヘテロ同士の交配により、遺伝的地図構築の為の子孫を得、メダカゲノム全体をマップする目的に有効なM-Markerを用いて原因遺伝子の連鎖する連鎖群を特定した。その後、公開されているメダカゲノムデータを参考に、原因遺伝子周辺に新たに15のDNAマーカーを設計し、ヘテロ同士の子孫について遺伝子型を特定することで、DNAマーカーの遺伝的地図を構築した。これらの子孫の遺伝子型調査時にはそれぞれの個体を活かしたまま遺伝子型を調査し、必要な個体についてはその後、切片を作成するなどして生殖細胞の有無を観察することで、原因遺伝子周辺の遺伝的地図を作成した。本年度は約500個体の子孫について遺伝子型を解析した結果、原因遺伝子の責任領域を約200kbまで絞り込むことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

原因遺伝子の染色体上での領域を絞り込めたことで、遺伝子型を調べておいた上で表現型の解析が可能となった。

今後の研究の推進方策

原因遺伝子同定に関しては、引き続き組換え個体の探索と遺伝子地図の作成を続ける。表現型を詳細に観察するために、交配ペア数を増やして対応していく。

次年度の研究費の使用計画

商品購入後の納入日と支払日とのずれ、3月中の謝金の支払い日のずれによる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] XX性転換変異体メダカの解析2012

    • 著者名/発表者名
      今井拓人, 松島美喜子, 松田勝
    • 学会等名
      日本動物学会第83回大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20120913-20120915

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi