本研究では、発生過程で生殖細胞の消失する変異体について、その生殖細胞がいつからどのように消失するのかを解析すると共に、染色体の位置情報を基に原因遺伝子の単離・同定を試みた。当初計画していた交配では原因遺伝子周辺の組換え個体をほとんど得られなかったので、交配系統を別の系統にしてその子孫を解析975個体したところ、34個体の組換え体を得ることができた。これらの子孫をさらに交配して解析した結果、XX個体においては孵化後5日の時点で生殖細胞が消失しているにもかかわらず、孵化後30日の時点では卵巣腔の形成されていることが明らかとなった。また、原因遺伝子領域を9万塩基対以内に絞り込む事に成功した。
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