研究成果の概要 |
多くの硬組織には、約1日を単位として形成される日周輪(成長線)の存在が知られているが、その日周輪形成の制御機構を明らかにした研究は無い。そこで、キンギョの再生鱗に1日1本ずつできる隆起線(成長線)の形成と時計遺伝子や破骨細胞・骨芽細胞関連遺伝子の発現がどのように関連しているのかを明らかにするための実験を行った。その結果、時計遺伝子であるper3, bmal1,clock, cry1a遺伝子の発現に明瞭な日周リズムを観察するとともに、骨芽細胞遺伝子のdlx5 とtypeⅠcollagen遺伝子や破骨細胞遺伝子のCath K, mmp9の発現も時計遺伝子と関連した日周リズムを示していた。
|