研究課題
基盤研究(C)
棘皮動物ナマコ類のホルモンによる産卵の制御機構を解析した。卵巣内の濾胞組織を刺激して2次ホルモンを分泌させ、最終的に卵を受精可能に変化させ排卵させる神経ホルモンをニセクロナマコから精製し、その構造を明らかにした。多くのナマコ類に共通するホルモンである可能性を想定している。また、卵黄タンパク質がカプセル化され、体腔液を介して輸送される新たな卵黄輸送機構を見いだした。さらに、卵母細胞の卵成熟の有無に拘わらず、排卵のみを誘導するペプチド成分が存在することを見いだした。
比較内分泌