研究課題
カナヘビを購入予定していた業者から納入ができなくなり、野外採集のみで対応した。そのため、思い通りの個体数が集められなかった。細胞内記録もわずかではあるが試行した。しかし、光応答は記録できなかった。そのため、電気生理だけでなく、長日・短日条件での実験もスナヤツメを中心に行うことにした。スナヤツメではいくつかの脳内の細胞への刺入には成功したが、残念ながら光応答の記録には至らなかった。細胞外記録では室傍器官からの応答は記録できなかったが、中脳近傍から1例だけ光刺激に対応する応答が得られた。長日(16L:8D)・短日(8L:16D)処理による室傍器官セロトニン陽性細胞数への影響:小型個体、中型個体、大型個体において、小型及び中型では長日と短日条件での飼育では差が見られなかったが、大型個体では短日に長日の2倍のセロトニン陽性細胞が観察された。しかしながら、統計処理ができるほどの例数がなく、現在は例数を増やしている。変態への長日・短日処理が影響するかどうかについて検討した。変態は通常、秋から冬にかけて起こる。それゆえ、短日条件によって引き起こされることが期待された。夏に採集した大型個体を長日及び短日条件で飼育した。その結果、短日条件の方が変態する個体数が多かったが、両者に有意な差は見られなかった。また、両者ともに11月に変態する個体が多い傾向が見られた。このことは光条件に関わらず秋頃に変態が起こることを示しているのかもしれない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (6件)
Chem Senses
巻: 39 ページ: 391-401
RSC Advances
巻: 4 ページ: 12849-12856
Dalton Trans.
巻: 43 ページ: 10013-10022
巻: 43 ページ: 10751-10759
Applied Physics B
巻: 116 ページ: 1005-1016