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2013 年度 実施状況報告書

セロトニントランスポーター遺伝子多型と学習行動との関連

研究課題

研究課題/領域番号 24570091
研究機関徳島文理大学

研究代表者

定本 久世  徳島文理大学, 薬学部, 助教 (70374220)

キーワードセロトニントランスポーター / トランスクリプトーム / 遺伝子多型 / 3’UTR / 行動変化 / 一細胞イメージング
研究概要

本研究はセロトニントランスポーターの遺伝子多型と学習行動に関わる神経メカニズムを明らかにすることを目標としている。これまでにも哺乳類セロトニントランスポーター遺伝子多型と行動変化との関連が報告されているが、複数の報告間に一致した見解がなく、そのメカニズムも明らかにされていない。
申請者は、特定セロトニンニューロンと行動変化との関連が明らかな軟体動物を用い、セロトニントランスポーターmRNA上の遺伝子多型と行動変化との関連について解析を進めてきた。平成25年度は一神経細胞レベルでの目標分子挙動のイメージングを目指し、確立した実験系である哺乳類海馬神経細胞培養を用いて、蛍光3色イメージングを行った。申請者の所属機関においてはコンフォーカルレーザー顕微鏡LSM510が利用可能である。蛍光タンパク質Venusを発現する海馬抑制性培養神経細胞において、赤色蛍光タンパク質mCherry、青色蛍光タンパク質mTurquoise2によって標識した2種類の分子をウイルスベクターにより過剰発現させた。標識する目的分子として、セロトニントランスポーターと同じくプレシナプスに存在する分子であるSNAREファミリータンパク質(VAMP/Syb)を使用し、神経細胞の形態変化とともに、細胞内の標識分子挙動の経時観察を試みた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度は申請者の産前産後休暇の取得により、研究実施期間が限られていたが、今年度の目標としていた単一細胞内の分子イメージング法を確立した。2種類の蛍光標識タンパク質のウイルスベクターを作製、培養神経細胞におけるそれぞれの発現確認に成功した。また、2種類の細胞内分子の挙動と神経細胞形態の経時変化を同時解析することに成功した。

今後の研究の推進方策

平成25年度の研究でRNA-タンパク質複合体の回収、タンパク質の同定は全て終了しなかったため次年度も引き続き実験を続ける。セロトニントランスポーター3'UTR上の繰り返し配列構造と同配列結合タンパク質の細胞内挙動のライブイメージングを目指し、培養神経細胞を用いた3色蛍光イメージングによるプレシナプス分子の挙動解析を今年度に引き続き継続する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は申請者の産前産後休暇の取得により、研究実施期間が限られていた。
平成25年度に計画していた実験の今後の遂行状況に合わせて、次年度以降の物品、論文投稿にかかるその他項目の必要経費として繰り越して使用したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Molecular basis of the dopaminergic system in the cricket Gryllus bimaculatus.2013

    • 著者名/発表者名
      Watanabe T, Sadamoto H, Aonuma H.
    • 雑誌名

      Invertebrate Neuroscience

      巻: 13(2) ページ: 107-23

    • DOI

      10.1007/s10158-013-0153-1

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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