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2013 年度 実施状況報告書

プレパラートがタイプ標本である場合における劣化標本の危急的救済と分類学的課題解決

研究課題

研究課題/領域番号 24570095
研究機関宮城教育大学

研究代表者

島野 智之  宮城教育大学, 環境教育実践研究センター, 准教授 (70355337)

キーワード動物分類学 / 標本
研究概要

本研究はプレパラート標本がタイプ標本となっている分類群について,分類学的措置を考えるモデルとして管理手法の検討も合わせて進めている.
1. 国立科学博物館などに保管されているタイプ標本,および登録されている標本の精査をおこない,まず,所蔵標本のデータベース化をおこない,現存する標本の状態をデータベース化している.また,一部は,リマウントを開始した.また,国立科学博物館所蔵の約1650点の所蔵ササラダニ標本について,シーリングを手作業でおこなっている.特にリマウントについては,粉砕した標本を除き,黒化したガムクローラル標本であれば,この中から当初の標本を救い出すことが可能であることがわかったため,さらに,黒化したガムクローラル標本についてリマウントをおこなう予定である.
2. 国立科学博物館所蔵の約1650点の所蔵ササラダニ標本についてデータベース入力をほぼ終了した.
3. タイプ産地から土壌とリターを採集し,ツルグレン装置にてササラダニを抽出する作業を開始した.ソーティングおよび簡易同定をした後,トポタイプは液信標本としての保管を開始した.
4. 日本産,ササラダニ約750種について,土壌性を中心にリビジョンを作成した.平易な図による検索表を付けて,誰にでも種までたどり着けるようにした.今年度中には出版できる予定である.
5. これらの標本に基づく,新種記載をおこなっている.投稿中

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

標本のデータベース化の入力はほぼ終了した.
トポタイプも西日本および南西諸島については,かなりの部分で再採集をおこなうことができた.
リビジョンの出版に向けて校正に入っている.
標本の収集について,全国25箇所の比較的良好な森林からのササラダニ採集を終えた.

今後の研究の推進方策

標本データベースの整理と,採集標本の整理などをまとめる.
リビジョンの出版.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 沖縄本島東村からえられたササラダニ類.2013

    • 著者名/発表者名
      島野智之・高久元
    • 学会等名
      第22回日本ダニ学会大会
    • 発表場所
      もくせい会館(静岡県静岡市)
    • 年月日
      20130927-20130929
  • [学会発表] 宮城県の津波被災海岸における分解者生態系の回復.2013

    • 著者名/発表者名
      島野智之・高久元
    • 学会等名
      日本動物学会第84回大会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県岡山市)
    • 年月日
      20130926-20130928
  • [図書] 土壌動物2014

    • 著者名/発表者名
      島野智之
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      東海大学出版会 青木淳一(編)

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公開日: 2015-05-28  

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