• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

シダ類の頂端細胞型シュートを形成する遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 24570098
研究機関金沢大学

研究代表者

山田 敏弘  金沢大学, 自然システム学系, 准教授 (70392537)

研究分担者 西山 智明  金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50390688)
今市 涼子  日本女子大学, 理学部, 教授 (60112752)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードシダ類 / 葉 / シュート
研究実績の概要

リチャードミズワラビのシュート頂,根,普通葉,胞子葉から全RNAを抽出し(根と胞子葉についてはduplicateを用意),polyAカラムによる精製を行った後,RNA-seq用のライブラリを作成した。また,ライブラリにおけるnon-coding RNAの検出状況を評価するため,胞子葉から抽出した全RNAについては,リボソームRNAの除去による精製(Ribo-zero精製)を行ったサンプルも用意し,併せてライブラリを作成した。
シュート頂,根1,普通葉,胞子葉1,根2,胞子葉2(polyA精製),胞子葉2(Ribo-zero精製)由来のライブラリをそれぞれ,25%, 12.5%, 25%, 10%, 12.5%, 10%, 5%の割合で混合し,次世代シークエンスを行った。その結果,全217.9Mリードを得たが,その内訳は,シュート頂 33.3%,根1 11.1%,普通葉 19.5%,胞子葉1 10.3%,根2 9.2%,胞子葉2(polyA精製)10.9%,胞子葉2(Ribo-zero精製)5.6% であった。これらをアセンブルしたところ,トータルで130,851,336塩基対,140,829本のcontigを得た。最大Contig長は 26,855塩基対,最小は224塩基対であった。また,N50のcontigサイズは, 1,736塩基対(23,777本),N90は332 (91,901本)であり,平均で929塩基対であった。一方,胞子葉2のうち,polyA精製とribo-zero精製サンプルの結果を比較すると,polyAを含まないRNA (non-codingRNAと思われる)がribo-zero精製のサンプルに多く検出されることを確認した。
各ライブラリに含まれる遺伝子の内訳については現在も解析を続けているが,種子植物の葉形成に関わる遺伝子のうち,ClassIII Homeodomain-Leicine Zipper,Class I Knotted-like homeobox,KANADI遺伝子などは,普通葉,胞子葉,シュート頂で発現が確認された。しかし,YABBY遺伝子はどのライブラリからも検出されず,YABBY遺伝子が種子植物型大葉の獲得と深く関わったとする仮説が裏付けられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 前裸子植物におけるClass III Homeodomain-Leucine Zipper遺伝子の“機能解析”2015

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘・佐々木悠介・Charles S Gasser
    • 学会等名
      日本植物分類学会第14回大会
    • 発表場所
      福島大学
    • 年月日
      2015-03-08 – 2015-03-08
  • [学会発表] シロイヌナズナの胚珠においてClass III Homeodomain-Leucine Zipper遺伝子はWUSCHELの発現を抑制する2014

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘・佐々木悠介・Charles S Gasser
    • 学会等名
      日本植物学会第78回大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2014-09-14 – 2014-09-14

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi