研究成果の概要 |
rbcL, trnL-F, rps4, ITS1&2ならびにrpl16の塩基配列情報に基づき解析を行った結果,以下のことが判明した.(1)ウニゴケSymphyodon perrottetii(蘚類,ウニゴケ科)は国内に少なくとも3つの系統が独自の形態的特徴と分布域をもって存在していることが判明した.(2)オオタマコモチイトゴケ属2種(蘚類,コモチイトゴケ科)では地域間の遺伝的分化が大きく,さらに中米・南米に分布するAptychella属と同属であることが判明した.(3)ヤクシマコモチイトゴケ属(蘚類,コモチイトゴケ科)では地理的に離れた集団でも遺伝的な差異はほとんど見出されなかった.
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