原核生物の中ではシアノバクテリアの2属にのみα-カロテンが存在する。立体構造はProchlorococcusでは藻類・陸上植物と同じ(6'R)-型であったが、Acaryochlorisは他の生物からは見つかっていない逆の(6'S)-型であった。 シアノバクテリアが一次共生した紅色植物門はイデユコゴメ亜門と紅藻亜門に分けられ紅藻亜門はさらに6綱に分けられる。単細胞性の4綱はβ-カロテンとゼアキサンチンのみを、1綱はこれらに加えてアンテラキサンチンをもっていた。一方、多細胞性の2綱は主成分がルテインであった。系統分類と生合成酵素・経路について検討をした。
|