生体内でのアミロイド線維形成機構を解明する為に、生体内環境を模倣した試験管内線維形成系を構築し解析した。①アルツハイマー病βアミロイド(Aβ)線維の重合核形成の際に、気液界面を排除し低濃度Aβペプチドを添加し、蛋白質をコートしたセファロースビーズを撹拌子として反応させることで、自発的な核形成を抑えた重合反応系を構築した。これを用いて、ある種の細胞外マトリックス成分がAβ線維の形成を促進することを示した。②Aβ線維の重合反応を更に生理条件に近づけるため、反応セルに低濃度のAβペプチドを連続的に供給して重合させる開放型の反応系を試作した。
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