ペルオキシソーム膜を介したタンパク質輸送とその制御システムを分子レベルで解明することを目的とした。AAAペルオキシンがPex26pを介してPex14p/Pex5p複合体を作用標的とし、ATP依存的にそれらペルオキシン間相互作用を制御していることを見いだした。さらに、Pex14pを主な構成成分とする3種の複合体I、II、IIIを同定し、この中でも複合体IがPex26pとの結合能を持つこと、そして3種の複合体が動的に複合体構造を変化させていることを明らかにし、ペルオキシソーム膜を介したタンパク質輸送機構解明に向けて新たな知見を得ることができた。
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