免疫不全scidと対照マウスの腸内乳酸菌は全く異なっており、scidはL. murinus、対照マウスはL. johnsoniiであった。対照マウス盲腸、結腸内容物は固形であるのに対し、scidは水分が多く、下痢状であった。抗原糖脂質を解析したところ、LJはGalα1-6結合を持つLacTH-DGとLacTetH-DG、LMはGlcβ1-6結合を持つLacβTH-DGを含んでいた。LacTH-DGとLacTetH-DGに対する自然抗体の結合活性はABO血液型糖脂質に匹敵していた。一方、LMが優勢菌種となっているscidではGA1のフコシル化が促進しており、LJの結合が妨害されていた。
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