研究課題
自作したノックアウトマウスを用いてArf1, CALM, SMAPの詳しい解析を行い、『真のクラスリン依存性の細胞内小胞輸送の姿』を提示することを目指し、当該年度は以下の研究を実施した。<ノックアウトマウスの解析> Arf1 KOの E3.5胚の培養での異常の有無を検討した結果を原著論文として公表した。Arf1conditional マウスの樹立を確認し、全身性に誘導した欠損胚がArf1 KO胚と同様に胎生致死であることを確認した。CALM KOマウスを用いて、CALM欠損胚と誕生直後の個体の解析から目の色の薄さを発見し、メラニンの蓄積にCALMが関与している可能性を見出した。SMAP1,SMAP2二重が胚性致死である原因を探り、E7.5日胚でアポトーシスが起きていることを発見した。<細胞レベルでの解析> Arf1conditional 欠損E12.5日胚からMEF細胞株を樹立した。CALM欠損MEF細胞を用いて、CALMが関与するエンドソームとTGN間でのCALM欠損の効果の解析を行い、取り込まれたチロシンキナーゼ型受容体の分解が阻害されていることを明らかにし原著論文として公表した。SMAP1(-/-):SMAP2(-/-)MEF細胞では、KD実験から予想されたトレンスフェリンの取り込み低下が全く見られないことを発見した。<白血病キメラ遺伝子CALM-AF10の解析> CALM KO MEF細胞を用いて、遺伝子導入実験を行い、野生型のCALMにはレスキュー能が見られるのに、CALM-AF10, CALM-deltaNESとにはレスキュー能が見られないことを発見した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件) 備考 (2件)
Oncogene
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1038/onc.2014.398
PLoS ONE
巻: 該当しない ページ: 0109441
10.1371/journal.pone.0109441
Biochem. Biophys. Res. Commun.
巻: 453 ページ: 748-753
http://www.nara-wu.ac.jp/news/H26news/20141209/20141209.html
http://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/12/201 41215_04.html