研究課題
本年度は、昨年度に構築した好熱性シアノバクテリアThermosynechococcus elongatusのメタロチオネイン遺伝子 tmtA(遺伝子ID: slr1311) を発現プラスミドさせた大腸菌を大量培養してTmtAを精製し、結晶化条件の検討を行った。昨年度に精製方法をある程度確立していたが、単離があまり良くなかったため、使用するイオン交換の担体の検討、精製手順の見直しなどを行い、最終的に他の混入タンパク質のないTmtAのみを精製できるようになった。精製タンパク質を用いて結晶化条件を検討し、ハンギングドロップ法で再現性良く結晶の得られる条件を見つけることができた。結晶の大きさは100 um程度あるために十分であるが、解像度が十分でなく、また、結晶の形、エッジの改良など、結晶の改良の必要性がある。現在、結晶化の際に他の塩やアルコールなどを加えて網羅的に結晶の改良条件を探索しているところである。
2: おおむね順調に進展している
本年度は結晶化条件検討を行う予定であったが、精製方法に少し問題があり、その改良に時間を割いた。しかし、予定通り、結晶化条件の検討を行い、最良の条件とはいえないまでも、結晶を再現性よく得られるまでに至った。
X線結晶に最適な結晶化条件を探索し、得られた結晶を解析して、TmtAの構造を決定したい。
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