研究課題
GST-Rab21あるいはGST-Rab32といった組み換えタンパク質を調製し、Rab21、Rab32にそれぞれ特異的な抗体を作成した。これらの抗体を用いて、色素細胞のホモジネートからRab32陽性膜画分あるいはRab21陽性膜画分を精製したところ、Rab32陽性画分からはチロシナーゼやTyrp1などのメラニン合成酵素が、またRab21陽性画分からはEEA1などのエンドソームに局在するタンパク質が検出された。さらに、VarpはRab32陽性画分、Rab21陽性画分双方に存在することが見出された。また、VarpにはRab21を活性化するVPS9ドメイン、Rab32/38のエフェクタードメインとして機能するANKR1のほかにも、SNARE分子の1つであるVAMP7が結合するVID(VAMP7-interaction domain)が存在し、VAMP7がVarpとともにメラニン合成酵素陽性Rab32/38小胞ならびにEEA1陽性Rab21小胞の双方に存在することを確認した。さらに興味深いことに、VAMP7を欠損した色素細胞ではVarp欠損色素細胞と同様、チロシナーゼ・Tyrp1といったメラニン合成酵素の輸送障害ならびに樹状突起伸長が抑制されることを見出した。
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