メラニンは、有害な紫外線から細胞を守るために必要だが、一方でしみやそばかすの原因ともなり、皮膚に沈着するメラニン量を適切に制御することは生活の品質向上に不可欠である。メラニンは色素細胞のメラノソームと呼ばれるオルガネラ(脂質でできた袋)で合成・貯蔵され、このメラノソームが隣接する皮膚の細胞や毛母細胞に受け渡されることで、皮膚や髪が黒くなる。本研究では、Varpと呼ばれる分子が低分子量Gタンパク質の1つであるRab21を活性化し、色素細胞の突起形成を促すことで、メラノソームが受け渡しやすくなることを発見した。
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