研究成果としては、自然免疫受容体TLR2のリガンドを蛍光標識する方法を検討してきたが、結果として1分子イメージングの資料として使用することの出来るものを作製することは出来なかった。リガンドを蛍光色素で標識することに関しては、いくつかの工夫により達成することができた。しかし、受容体を発現していることが分かっている生細胞にリガンドを加えても、適切な結合を見ることが出来なかった。この原因としては、TLRとリガンドの結合は事前に想定していたよりも結合力が弱く、リガンドの疎水性の変化が受容体との結合に強く影響したのではないかと考えられている。
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