ショウジョウバエ初期胚において、dG9aの消失により発現レベルが顕著に増加する遺伝子として体節形成遺伝子群を同定した。これらの初期胚での時間的・空間的発現パターンは野生型系統とdG9a変異系統胚で有意な差が無く、発現レベルの変化がdG9a変異系統の示す胚発生遅延の主因であると結論した。成虫複眼形態異常を指標とした大規模遺伝学的スクリーニングにより、EGFR経路関連やオートファジー関連遺伝子群を遺伝学的相互作用因子として同定した。またdG9a突然変異系統が飢餓ストレスに高い感受性を示すことを明らかにした。これらの発見はオートファジーのエピジェネシス制御を解明する上で意義が大きい。
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