研究課題
本研究は真核細胞の核ー細胞質間タンパク質輸送受容体による個体発生の制御機構を明らかにすることを目指した。マウス胚性幹細胞(ES細胞)の分化に関わる核輸送受容体importin αのノックアウトマウスの解析を通し、胚発生過程での核ー細胞質間タンパク質輸送の役割を解明する。哺乳類で5~7種類のファミリー遺伝子が存在するimportin αに対し、これまでに国内外においてノックアウトマウスの作成が行われ、報告例が数件ある。本研究ではこのimportin αファミリーのうち、いまだ作成されていないファミリー遺伝子のノックアウトマウスの作成を試みた。当初は従来の方法を用いる計画であったが変更し、遺伝子のノックアウトは最近確立され有効である、CRISPRを用いた遺伝子改変ツールを使用した。すでにimportin α遺伝子の片アリールを欠いたヘテロマウスの作製に成功しており、現在はノックアウトマウスの表現型を解析中である。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
PNAS
巻: 111 ページ: 5039-5048
25389311
Acta Crystallographica Section D
巻: 70 ページ: 1050-1060
24699649