組織極性による収斂伸長運動制御の原理に多様性がどの程度あるかについて検討した。ツメガエル脊索組織と同様に、ツメガエル神経・体節およびヒト背側中胚葉の細胞塊は均一な分化状態(=組織極性のない状態)では球状の形態に留まるのに対し、偏りのある分化状態(=組織極性のある状態)では、その分化極性の方向に伸長した。組織極性自体は組織ごとに異なるシグナルの組み合わせで誘導された。結果より、1)「組織極性が様々な脊椎動物背側組織の収斂伸長に働いている」ことと、2)「組織極性を誘導するシグナルは多様である」ことが解明された。
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