まず,線虫のCeIzumo遺伝子(spe-45)について,FLAGタグをもつSPE-45タンパクをコードするトランス遺伝子をspe-45変異体ゲノムに1コピー挿入した所,変異体の自家受精能が野性型の約70%まで回復した.この結果より,FLAGタグはSPE-45の機能や局在に影響しない可能性が高いと思われたので,抗FLAGモノクローナル抗体を用いた免疫染色や免疫沈降の実験を進めている. 一方,卵子特異的に発現している遺伝子の内,膜タンパク質をコードしているものを選び,CRISPR/Cas法で順次変異体を作製している.現在の所,不妊となる変異体は得られていないが,今後も卵子特異的膜タンパク質遺伝子の変異体作製を進めていく予定である.
|