研究課題/領域番号 |
24570253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 洋之 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (20335243)
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研究分担者 |
川本 芳 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (00177750)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | マカクザル / マイクロサテライトDNA / 免疫応答遺伝子 / 適応度 / 進化 / 遺伝的多型 |
研究概要 |
本研究は,マカクザルにおいて,免疫応答に密接に関係する主要組織適合抗原複合体 (MHC)遺伝子に連鎖する複数のマイクロサテライトを分析し,間接的にMHC遺伝子群を分析しつつ,このMHC連鎖マイクロサテライトの適応度関連分子マーカーとしての有用性や進化的な特徴を考察することを目的としている. 平成24年度は,2001年以降繁殖集団に在籍した個体について,MHC連鎖マイクロサテライトの遺伝子型判定を開始した.特に,ニホンザル高浜群とアカゲザルインド群について,データの蓄積を行った.野生ザルへの応用として,タイ王国チョンブリ県にて野生ブタオザルの試料採集調査を行った.また,チュラロンコーン大学にて,DNA試料化されたブタオザル1群35頭を対象に,MHC遺伝子群全体領域にわたるマイクロサテライト8遺伝子座とDRB遺伝子領域の2遺伝子座のPCR増幅実験を行った.増幅産物を日本に持ち帰り,当研究室でフラグメント解析を行った.分担者は,MHCクラスI領域内のマイクロサテライト6座に関するニホンザル野生個体群3群の分析結果を,第28回日本霊長類学会大会にて発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当研究所のマカクザルでの分析がやや遅れている.タイ王国での調査に加え,分担者となっている基盤研究Aの調査に参加し,本研究に利用可能な野生マカクの試料採集に力を入れたためである.しかし,挽回可能である.当初のH25年度の研究計画に加えて,行うことができる.
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今後の研究の推進方策 |
ニホンザル繁殖群については,MHC連鎖マイクロサテライトの遺伝子型判定を継続する.加えて,過去に病気が流行した群のDNA試料の分析を開始する.特に,発症個体やその家系に注目しながらその時代の群れ全個体の遺伝子型判定を完了する.野生マカクザルに関しては,H24年度に採集したタイ王国のブタオザルの糞試料のDNA試料化をすすめ,MHC連鎖マイクロサテライトおよび中立なマイクロサテライトの分析を開始する
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次年度の研究費の使用計画 |
該当無し
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