研究課題/領域番号 |
24580006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中崎 鉄也 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60217693)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 除草剤抵抗性 / GM作物 / イネ / 遺伝子単離 |
研究概要 |
チオカーバメート系除草剤に対する抵抗性程度の異なるイネ品種間F2個体から個体別に得たF2:3系統を供試して標的とする抵抗性遺伝子のマップベースドクローニングを進めている。今年度は、遺伝子単離をスムーズに進めるために、抵抗性の有無の判別ミスが生じない精度の高い調査方法の検討を行った。その結果、抵抗性遺伝子の分離による変異と機会的な生育のバラツキとを識別できる処理区設定を決定することができた。現在この方法を適用して順次各系統の評価を進めている。また、解析精度が高まることが期待できる新たな供試材料として抵抗性遺伝子をヘテロでもつと評価されたF2個体の後代を600個体栽植し、各個体からF3:4系統を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していた抵抗性評価を進めていた過程において、抵抗性形質の分離比が期待されるものから大きくずれることが判明し、抵抗性遺伝子の分離による変異と機会的な生育のバラツキとを必ずしも正確に識別できていない可能性が考えられた。この点は、マップベースドクローニングを進める上で極めて重要であるので、当初の計画にはなかったが、より精度の高い調査方法の検討を行うこととした。このため、遺伝子単離に向けた染色体領域の絞り込みについてのスケジュールに若干の遅れが生じた。しかし、精度の高い評価方法が確立され、また、より解析効率の高い新たな供試材料の育成も行うことができたので、次年度は遅れを取り戻すべく研究を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画にしたがって順次解析作業を進めていく。若干のスケジュールの遅れが生じているため、研究補助者を新たに加えることを検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究補助者の謝金およびその補助者の作業に必要な消耗品に充当する。
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