小麦アレルギーの原因となる種子貯蔵タンパク質について、アレルゲンのエピトープ特異的抗体による抗原抗体反応量を265系統の六倍体コムギ系統間で比較し、反応性の異なる系統を明らかにした。また、パンコムギ実験標準系統Chinese Spring(CS)およびCSの染色体異数体系統の種子からグリアジンタンパク質を抽出し二次元電気泳動を行った。分離した70タンパク質スポットうち、52スポットのコードする遺伝子の座乗する染色体を特定した。さらに、アレルギーの原因となるグリアジンタンパク質を同定し、そのタンパク質を特異的に抑制する因子がCSに存在することを明らかにした。
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