アイスプラントの耐塩性及び塩集積能に関与するブラッダー細胞の形成に関わる遺伝子を単離するために,シロイヌナズナのトライコームとワタの繊維の形成に関わる遺伝子と相同性の高い遺伝子を単離し発現量を調べた.野生株では,トライコーム及び繊維の形成に関わるGL2及びMYB2が強く発現し,突然変異体では,トライコームの形成を抑えるCPC及びTRYが強く発現していた.SSH法を用いて野生株で強く発現するWM10及びWM28,変異株で強く発現する MW3,MW21,及びMW31を単離した.WM10とWM28は報告のない新規遺伝子であった.変異株のWM28の転写開始点上流はシス因子C-boxが欠損していた.
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