研究課題
基盤研究(C)
水稲有機栽培における米ぬか散布によるコナギ抑草効果の機構を解明するため、抑草効果に対する温度や光、コナギ種子の休眠状態の影響、抑草効果と相関を示す土壌表層溶液中のイオン化合物の探索、および相関を示した芳香族カルボン酸のコナギ発芽阻害活性を調べた。その結果、抑草効果は温度と必ずしも相関せず、休眠状態とも明瞭な関係が認められなかった。一方で土壌表層溶液中の3-フェニルプロピオン酸(3PPA)濃度に抑草効果との相関が認められた。しかし3PPAにはコナギ発芽阻害活性があるものの、土壌溶液中の濃度レベルでは阻害活性が無いことが明らかとなった。
雑草科学