1)里山林・人工林の放置が引き起こすリスクの実態解明、2)実態のモデル化と高リスク地域の抽出、3)里山林・人工林からの撤退シナリオを描くことを目的として調査研究を行った。その結果、1)人工林における風倒リスクは、天然林においてもリスクの高い場所でより大きく上昇すること、2)道南地域では、体サイズの大きいヒグマのオス個体が、森林に隣接した人気の少ない農地に出没してコーンを利用していること、などが明らかとなった。人工林・里山林いずれのリスクも軽減する手段として、人工林の混交林化があげられ、3)斜面上の突出部に立地する高齢林分の混交林化が減災効果が大きいこと、などが明らかになった。
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