キク、トレニアを材料に用いて、周縁キメラ植物の効率的作成手法を検討した。蛍光タンパク質遺伝子を導入した形質転換体と野生型植物の葉切片断面を接触させて培養した後、選抜圧をかけて培養すると、形質転換体由来細胞と野生型植物由来細胞がモザイク状に混在する細胞塊を得た。この細胞塊を含む外植片から、キクにおいてのべ996本、トレニアにおいてのべ357本の再分化シュートを作出して分析した。その結果、トレニアではキメラ個体は得られなかったが、キクでは区分キメラと思われるシュートを1つ得た。このキクシュートの腋芽を繰返し伸長させたところ、L1層のみ、また、L3層のみ蛍光を有する周縁キメラ個体を得た。
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