研究課題
フォスファチジン酸を介した植物免疫機構の解明と本免疫機構を利用した病害防除法の確立に向けて、下記の研究を推進した。恒常的にフォスファチジン酸を蓄積する植物をRNAi法により作出を行った。10系統のRNAiタバコ植物を用いた耐病性検定を行ったところ、複数の系統で」青枯れ病菌の増殖が抑制される結果を得た。また、RNAi法により5系統のRNAiトマト植物の作出にも成功し、ホモ系統をえた。今後はこれらRNAiタバコ・トマト植物を用いた詳細な耐病性検定を行うことにより、フォスファチジン酸代謝をターゲットにした新奇病害防除法開発へ向けた研究ができる状態になった。また、フォスファチジン酸代謝に関わるフォスファチジン酸脱リン酸化酵素のプロモーターの単離をタバコ植物で行った。さらに、レポーターGUS遺伝子との融合遺伝子を作製した。現在は、フォスファチジン酸脱リン酸化酵素プロモーター・GUS融合遺伝子を発現すルタバコを作成中である。本植物を用いることによりフォスファチジン酸脱リン酸化酵素の発現解析が可能となる。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
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