植物自身が持つ免疫力を高めることで病害を防除するプラントアクティベーター(PA)は次世代型の病害防除剤として注目されている。PAは病原体に直接作用せず、環境への負荷が小さい、耐性菌の発生リスクが低いといった特徴を有する。PAの開発には、殺菌性を指標とした開発手法が通用しないため、これまで効率的な選抜方法が存在しなかった。そこで、私たちが独自に開発した選抜法により、これまでに3万種以上の化合物を選抜した結果、植物の免疫力をアップする新規化合物を発見した。本剤を処理した植物は病原菌に対する抵抗力を発揮し、病原菌の感染を抑制した。本剤による環境低負荷型の農薬の開発が期待される。
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