本研究では、昆虫無細胞タンパク質合成系の利用基盤を構築することを目的として、カイコ無細胞タンパク質合成系の翻訳促進配列であるSpodoptera frugiperda核多角体病ウイルス由来ポリヘドリン遺伝子の5’非翻訳領域の解析を行った。その結果、3'末端から18塩基の翻訳促進に重要な配列を見出し、もとの配列と比べて1.3倍の合成量向上に成功した。 先の科研費研究を発展させ、有機溶媒耐性チロシナーゼをモデルタンパク質として用い共発現解析システムを構築した。さらに、耐熱性ラッカーゼをモデルタンパク質として用い、ウエスタンブロット解析も含めた膜結合性タンパク質の発現解析システムを構築した。
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