施設園芸の養分実態と養分管理法を検討し、次の成果を得た。 ①ハウス土壌は、NO3-、P、K、Mgの過剰集積とMn、Fe、Cu、Zn欠乏状態であった。②Pの過剰集積はポリシリカ鉄で、野菜の硝酸集積は肥料、種子同位置シードテープで改善された。③人工光型植物工場野菜のNO3-はEUの規制値を超えていたが、低窒素、高NH4+割合養液で改善された。④野菜はNH4+をNO3-と同等、或いはそれ以上利用する事を重窒素追跡法で解明した。⑤施設園芸の三大要素はN-P-Kではなく、N-K-Caと提唱した。⑥CO2施肥、12月移植、統合環境制御などで、大玉トマト50.6t/10aを我が国で初めて達成した。
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