シアノバクテリアのHtpG(Hsp90)は、高温等のストレス下で必須の働きをする。我々は、HtpGがDnaK2(Hsp70)と直接相互作用すること、HtpGは、ATP依存的あるいは非依存的に、DnaK2と共同で変性タンパク質を再活性化することを明らかにした。DnaJ2(Hsp40)やGroEL(Hsp60)もHtpGと相互作用した。我々は、Hsp90/HtpGのATPase活性を増大させる化合物を発見したが、ATPase活性の増大によりDnaK2との協調的シャペロン作用は阻害された。この協調的シャペロン作用が起こるには、HtpGのATPase活性が適切に調節される必要があるものと考えられた。
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