次世代資源として有用なメタノールを原料に微生物産生の生分解性ポリエステルであるポリヒドロキシアルカン酸(PHA)の高物性共重合体を効率的に生合成する菌株を作製することを目的として、代表的なメタノール資化性菌を用い従来の代謝工学的手法とσ70をコードするrpoD遺伝子をランダム変異させることで包括的に転写機構を改変する革新的な手法を用いた分子育種を行った。代謝工学的手法を用いた育種では、第二モノマー分率が増加した菌株を取得した。包括的転写機構改変では、メタノール資化性菌ではじめて本法を確立し高濃度メタノール存在下でPHA蓄積率が増加した菌株を得た。
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