キチン分解細菌Chitiniphilus shinanonensis SAY3株の全ゲノム配列を解読し49個のキチン分解酵素遺伝子を検出した。この中から以下の新規酵素をコードする遺伝子を見出した。ChiGはエンド型の分解酵素であるが、キチンをN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)まで完全に分解した。ChiJ, ChiKは基質の非還元末端側からGlcNAc2量体を連続的に切り出すprocessive型の反応を示した。ChiLは顕著な糖転移活性を示した。Chi33は加水分解ではなく酸化型分解を触媒した。SAY3株の未知遺伝子の機能を探るため、相同組換えによる目的遺伝子の破壊法を確立した。
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