研究成果の概要 |
Aspergillus nidulans sunA遺伝子の機能解明のため、破壊株、高発現株の表現型を解析した。破壊株では菌糸形態の異常、分生子形成能の低下、Calucofluor White, Congo Red感受性の上昇が見られ、分泌酵素生産性の向上とともに、細胞内タンパク質の漏出も検出された。また、細胞壁beta-1,3-グルカン合成や修飾に関わる遺伝子の発現量も変化していた。高発現株では有意な表現型はほとんど認められなかった。以上から、SunAは細胞壁のbeta-1,3-グルカンの恒常性に関わる因子であることが示唆された。
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