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2014 年度 実績報告書

イネの形質転換に適した特質を持つアグロバクテリア菌株の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24580115
研究機関広島大学

研究代表者

鈴木 克周  広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50221320)

研究分担者 山本 真司  広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (50607348)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアグロバクテリア / イネ / 形質転換 / 感染遺伝子発現 / 遺伝子発現誘導物質
研究実績の概要

前年度にイネが分泌するvir遺伝子発現誘導活性を示す物質を精製解析してp-Coumarylalcohol(PCAL)であることを明らかにした。今年度は、PCALが真にvir遺伝子発現誘導活性をもつか確証を得るために化学合成して誘導活性を測定した。その結果、PCALの誘導能が証明された。更に、PCALはアグロバクテリアによって分解されることも明らかになった。この分解代謝経路を明らかにするために分解中間体を分析したところ、p-Coumaric acid(PCAC)が検出された。化学合成PCACにはvir遺伝子発現誘導活性はないこともわかった。PCALを分解する活性を菌株間で比較したところ、P-Ag-5株の活性よりもC58株の活性の方がはるかに高いことが明らかになった。以上の結果から、イネ細胞が分泌する微量のPCALをC58株は速やかに分解してしまうが、P-Ag-5株は分解能が低いためにPCALによるvir遺伝子誘導を効果的に受けてイネ細胞へT-DNA注入することができると推定した。

備考

中国四国植物学会 第71回大会で優秀発表賞を受賞
http://home.hiroshima-u.ac.jp/~shibukai/index.cgi?FrontPage#i2

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表] イネ細胞が分泌するvir 遺伝子誘導物質p-coumaryl alcohol のAgrobacterium に よる分解2015

    • 著者名/発表者名
      庄田佐知子,藤井研人,坂井綾子,高木隆吉,安倍学,山本真司,鈴木克周
    • 学会等名
      中国四国植物学会 第72回大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2015-05-16 – 2015-05-17
  • [学会発表] 高病原性を示すアグロバクテリウム菌株CNI5 の研究2015

    • 著者名/発表者名
      柴田桃子、山本真司、鈴木克周
    • 学会等名
      中国四国植物学会 第72回大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2015-05-16 – 2015-05-17
  • [学会発表] 高病原性Agrobacterium tumefaciens (syn. Rhizobium radiobacter)菌株CNI5 のゲノム全塩基配列決定,ならびに環状と線状の染色体DNA の予備的な 解析2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木克周, 方岡結衣, 柴田桃子, 山本真司, 澤田宏之, 内山郁夫
    • 学会等名
      中国四国植物学会 第72回大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2015-05-16 – 2015-05-17
  • [学会発表] 未利用リゾビウム属細菌の植物形質転換への応用2015

    • 著者名/発表者名
      山本真司、坂井綾子、鈴木克周
    • 学会等名
      日本農芸化学会 2015年度大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2015-03-26 – 2015-03-29
  • [学会発表] イネ細胞から分泌されるp-coumaryl alchoholによるAgrobacteriumのvir遺伝子発現誘導2014

    • 著者名/発表者名
      庄田佐知子,松井拓也,清川一矢,山本真司, 鈴木克周,高木隆吉,安倍学,平賀良知
    • 学会等名
      日本分子生物学会 第37回年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-27
  • [学会発表] 日本で単離されたRhizobium radiobacter 病原性菌株におけるゲノムグループの解析2014

    • 著者名/発表者名
      方岡結衣,藤本裕人,山本真司,澤田宏之,鈴木克周
    • 学会等名
      中国四国植物学会 第71回大会
    • 発表場所
      岡山理科大学
    • 年月日
      2014-05-10 – 2014-05-11
  • [学会発表] イネ培養細胞によるp-coumaryl alcoholの分泌およびvir遺伝子誘導能の解析2014

    • 著者名/発表者名
      庄田佐知子,松井拓也,高木隆吉,山本真司,鈴木克周
    • 学会等名
      中国四国植物学会 第71回大会
    • 発表場所
      岡山理科大学
    • 年月日
      2014-05-10 – 2014-05-11

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公開日: 2016-06-01  

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