研究課題/領域番号 |
24580118
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
玉置 尚徳 鹿児島大学, 農学部, 教授 (20212045)
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キーワード | ヘテロ接合性消失 / 焼酎酵母 |
研究概要 |
申請者は、これまでに焼酎酵母において形質転換が可能であり、PCRにて増幅したカナマイシン耐性遺伝子(Kanr) により、焼酎酵母の対立遺伝子のうち一方を破壊できること、さらにはヘテロ接合性消失(LOH)が可能であることを示してきた。H24年度には、LOHを誘発する要因について検索を行い、紫外線照射ならびにヒートショック処理により有意にLOHの頻度の上昇を認めた。さらに最適条件を検討し、紫外線を30秒照射後、YPD液体培地にて回収し、さらに24時間振とう培養することで数十倍の効率でLOHが生じることを見出した。また、H25年度には、栄養要求性のマーカー遺伝子であるURA3とLYS5から成る破壊カセットを用いてロイシン生合成系の遺伝子LEU2の片方を破壊カセットで置き換えその後、LOHにより2つの対立遺伝子の破壊株の取得に成功した。また、同様にアデニン生合成系遺伝子であるADE2の破壊にも成功している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H24,H25年度の目標は達成できている。本方法が繰り返し使用できるかどうかについて最終年度において検証する。
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今後の研究の推進方策 |
現在LOHにより2倍体酵母の2つある対立遺伝子の両方を破壊カセットで置き換える事に成功している。今後は、破壊カセットを染色体から脱落させ、第2ラウンドの遺伝子破壊を行うことで繰り返し利用可能な方法の確立を目指す。
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