高いコレステロール値は動脈硬化を促進するため、心血管疾患に関与する。コレステロールオキシダーゼ(COX)は、血中のコレステロール値の定量に広く使用されている。我々は、これまで報告されたコレステロールオキシダーゼの中で、最も高い熱安定性、界面活性耐性、有機溶媒耐性を示すコレステロールオキシダーゼ(グラム陰性細菌Chromobacterium sp.DS-1株由来)を見出している。また、補欠分子族であるフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)がDS-1株由来の酵素の安定性に関与することを明らかにした。本研究では、さらに安定性が向上したDS-1株由来の変異体酵素を構築した。
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