• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

ロイシンの生体調節因子としての機能の解明とその構造生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24580137
研究機関東京大学

研究代表者

富田 武郎  東京大学, 生物生産工学研究センター, 助教 (50447364)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードロイシン / アミノ酸代謝調節 / シグナル伝達 / グルタミン酸脱水素酵素 / 転写調節 / タンパク質間相互作用
研究実績の概要

本計画は、細胞内における代謝が比較的シンプルであるThermus thermophilusを用いて、網羅的解析を行うことでロイシンの生体調節因子としての機能の解明を目指し、その背景にある分子機構を構造生物学的手法も取り入れ、明らかにすることを目的としている。
昨年度までにロイシン等のアミノ酸と結合することが示されたタンパク質SraAについて解析を行い、それがトリプトファン生合成経路の酵素TrpDと相互作用し、トリプトファンによるフィードバック阻害を仲介していることを示した。今年度はその分子機構の詳細を探るために結晶構造解析を試み、トリプトファン存在下でSraAの結晶を得ることに成功した。
また、昨年度までに、ロイシンにより活性調節を受けるT. thermophilusのグルタミン酸脱水素酵素と相互作用するタンパク質が発見され、アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(APRT)のホモログと同定されていた。今年度は、このAPRTホモログと本来のAPRTの機能解析を行い、APRTがその活性を示すのに対し、APRTホモログが活性を示さないことやフラビン化合物を結合する可能性を示唆するデータを得た。またAPRTの結晶構造解析を行い、アデニンの認識機構を示すことができた。またAPRTホモログの結晶構造解析から触媒に必要な残基が置換を受けていることが示され、酵素としてではなく調節因子として機能している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 高度好熱菌 Thermus thermophilus におけるアミノ酸シグナル応答機構の解析2015

    • 著者名/発表者名
      久保田哲央,松下 創,富田武郎,葛山智久,西山 真
    • 学会等名
      日本農芸化学会2015年度大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2015-03-26 – 2015-03-30
  • [学会発表] Thermus thermophilus 由来アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼホモログの構造・機能解析2015

    • 著者名/発表者名
      富田武郎,西山 真
    • 学会等名
      日本農芸化学会2015年度大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2015-03-26 – 2015-03-30
  • [学会発表] Crystal structure and insight into extremely high glutamate production acivity of glutamate dehydrogenase from Corynebacterium glutamicum2014

    • 著者名/発表者名
      Takeo Tomita, Shugo Nakamura , and Makoto Nishiyama
    • 学会等名
      Active enzyme molecule 2014
    • 発表場所
      富山国際会議場
    • 年月日
      2014-12-17 – 2014-12-19
  • [学会発表] 高度好熱菌Thermus thermophilus におけるアミノ酸シグナル伝達機構の解析2014

    • 著者名/発表者名
      Tetsuo Kubota, Hajime Matsushita, Takeo Tomita, Tomohisa Kuzuyama, Makoto Nishiyama
    • 学会等名
      第4回モデル生物丸ごと一匹学会
    • 発表場所
      大阪大学豊中キャンパス
    • 年月日
      2014-09-26 – 2014-09-27
  • [学会発表] The first reaction intermediate complex of glutamate dehydrogenase2014

    • 著者名/発表者名
      Takeo Tomita, Makoto Nishiyama
    • 学会等名
      ASBMB annual meeting
    • 発表場所
      San diego Convention Center
    • 年月日
      2014-04-26 – 2014-04-30

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi