研究成果の概要 |
ナラ枯れはミズナラやコナラに対して、カシノナガキクイムシとナラ菌により引き起こされる樹木萎凋病であり、一部の地域では、現在もなお、被害の拡大が続いている。そこで、環境負荷の少ない防除方法開発の基盤研究として、ナラ枯れ病原菌に対する抗菌作用を有する微生物をナラの樹木内生菌類より探索した。その結果、分離糸状菌 Crytospora sp. TTN-10と Microdiplodia sp. TT-12株の培養抽出物とブナシメジの培養菌糸体から、インテグラシン A、サイトスポロン N、13-ヒドロキシマクロフォリン A, 2(E)-デセンー4,6,8-トリイン-1-オールを明らかにした。
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