サツマイモ、コーヒー等に含まれるカフェオイルキナ酸(CQA)に、アルツハイマー型認知症の毒素であるアミロイドβ(Aβ)凝集阻害活性があることを見出し、活性発現にはカテコール構造が重要であることを明らかにするとともに、その作用機構の解明を行った。また、Aβ凝集阻害活性試験を指標にして、活性物質としてオリーブ等に含まれるフェニルエタノイド配糖体を見出した。さらに、得られたAβ凝集阻害活性物質には顕著な肝細胞増殖因子(HGF)促進活性を示すことを見出した。以上より、これらの化合物はAβ凝集阻害活性、抗酸化活性ならびにHGF産生促進活性をもつことで神経細胞保護作用を示すことを見出した。
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